せっかくがんばって就いた事務職を、たったの半年で辞めてしまった。理由は、職場の輪に入れなかった、というありふれたもの。
女性が多い職場で
事務員って女性が多い。女性の中でも、特に気遣い上手でコミュニケーション能力に長けた人が、事務職には多い気がする。そんな高コミュ力集団の中で、コミュ障な私が浮いてしまうのは言うまでもない。
女性と会話するとき、独特の”ノリ”みたいなものがある。実は私、昔からその女性特有の”ノリ”というものに対し、苦手意識があった。
女性特有の”ノリ”とは…
まず、女性同士の会話はスピーディーだ。話題が次々に変わる。昨日見たテレビの話をしていたかと思えば、いつのまにかおいしいカフェの話になっていたりする。
女性同士の会話においては、深い意味を込めた言葉よりもさらっと流すことが求められる。しかし、何事もじっくり考え込んでしまう私は、返答するのにも時間がかかる。何かいい返事を返さなきゃ!といちいち熟考するからだ。したがって、会話という波に乗れず、広大な海にポツンと取り残された小舟のような状態になってしまう。

次に、女性は相手に共感を求めることが多い。例えば、「この仕事の○○が難しいよね」や「ここをもっと○○してくれたらいいのにね」といった感じだ。
この時、大抵の人は「そうですよね」と肯定する。しかし、私は、寒くないのに「寒いね」とは言えない人間。心にもない言葉を言おうとすると顔が引きつってしまう。
社会に出て初めて分かった。「今日は寒いですね」という問いかけに、「いいえ私は全く寒いとは感じません」と答える人はほとんどいない。このような問いかけに対して「そうですね」と肯定することは、母音で始まる名詞の前に”an”を付けろというくらい決まりきったことなんだ。
そして、女性はよく謙遜する。自分を下げて相手を持ち上げる。「○○さんって頭良さそう」「私はまだ全然できてないのにすごい」という感じに。常に自分<<相手という構図にしたがる。
私は、褒められることが苦手な方だ。胸の内では喜びの舞を舞っていたとしても、それを素直な態度に示すことができない。「そっそう…?(照)」とあからさまにデレデレするのは恥ずかしい!と思ってしまう。無表情で「そんなことないですよ」と発するのが精一杯だ。持ち上げられると、どう振舞えばいいものかと迷うので、できれば対等に接してほしいと思う。なんか単にツンデレなだけという気がしてきた。

昔から女性の会話についていけない私
このように、”女性のノリ”についていけない私は、昔から女性グループの中で浮いてしまう。そういえば、中学生の頃、一週間だけ吹奏楽部に所属していたことがあった。吹奏楽部といえばまさに女子軍団。案の定、私には合わず一週間で逃げ出した。女性は基本優しい。部活中も、みんなすごく優しく接してくれた。それなのに、どうしても私だけ会話に入れず孤立してしまった。女性集団になじめないという性質は、この頃からあったようだ。
私はただ、自分のコミュ力の低さがバレるのが怖いだけなのかもしれない。女性と話すと、コミュニケーション能力の差に愕然としてしまう。同じ女性だからこそ、相手に悟られるのが怖い。
女性の中でも、上手く立ち振る舞えるようになりたい。いつまでも孤高のままでは生きづらいとようやく分かってきた。学生の頃、人付き合いをサボったツケが回ってきたらしい。学校はやはり社会の縮図だった。
AKB48ってすごいんだなあ。


